詳細
1.予防接種と健診の予約について
14:00〜15:00の枠(夏季は15:00〜16:00も)以外は
原則として予約なしでお受けしています(アイチケットで順番
はお取り下さい)。ただし麻疹単独や風疹単独といった通常は
使用しないワクチンについては、取り寄せなくてはならない
ため予約制で、予め接種費用をいただくことをお願いして
います。
2.B型肝炎ワクチンについて
B型肝炎は一度かかると完全に治るということが期待でき
ません。よくなったと思っても再活性化があることが知られて
おり、一生ものと言っても過言ではありません。将来的に肝
硬変や肝癌の危険に晒されることになります。
予防法の第一はワクチン接種であり、世界では全ての小児
に対して定期接種として行うことが常識となっています。
平成28年10月より定期接種となりました。公費負
担の対象にならなかった方にもお勧めしたいです
3.ロタウイルスワクチンについて
2回内服のワクチンを使用してきましたが、諸事情により3回
内服のワクチンを主に使用しています。生後32週まで接種可能
ですが、千葉市ではBCGが集団接種でありこれとの同時接種が
接種医師が違うという理由で認められていないので、希望の方は
早めに開始する必要があります(ただ移行の理由の1つは、2回
しか接種できなくても今までの2回接種のワクチンと同等の効果
が期待できるということです)。費用は1回 \8,000です。
全て予約制とさせていただいています。御不便をおかけしますが、
宜しくお願い致します。
4.子宮頸癌(ヒトパピローマウイルスHPV)ワクチンについて
「子宮頸癌」という病気は大雑把に言いますと、正常粘膜⇒
前癌状態⇒癌 という経過を辿ります。そして正常粘膜が前癌
状態になるところにHPVが関与していることが知られています。
治療としては『癌』であれば子宮全摘、『前癌状態』であれば
子宮の円錐切除という外科手術となり、円錐切除でも妊娠は可能
ですが、母子ともにかなりのハイリスク妊娠となります。
ワクチン接種後の多様な症状のために、接種をせずに健診を
すればいいのではという声もあるようですが、健診は前癌状態を
いかに早く見つけるかというためのものであり、前癌状態を防ぐ
力はありません。それができるのはワクチンだけです。
ただ厚労省が「積極的勧奨を一時見合わせる」と言っている以上
当院が逸脱して皆様にお勧めできる立場ではないし、そのつもりも
ありません。それでも上記のようにワクチンの有効性が否定された
とは思っていないので、ご希望のある方には接種を致します。通常
在庫がないため希望の場合は「予約制」とさせていただきます
※ 感染性胃腸炎と思われる方は年間を通していらっしゃいます。
全ての原因がノロウイルスというわけではありませんが、それを
考えて対処することは必要と思われます。院内に掲示を出して
いますが、比較的わかりやすいと思われるHPを紹介致します。
ノロウイルス対応標準マニュアル(ダイジェスト版)
平成29年4月10日 文責 若杉宏明
院長のつぶやき
1)こどもに嘘はつかない!
予防接種の時など「注射する?」と泣き顔で入って来る子がいます。たとえもっと
泣いても、する時ははっきりと「する」と言った方がよいと考えています。その場を
取り繕うために「しない」と言って結局したら“嘘つき”になります。
2)注射は罰ではありません!
「言うことを聞かないとお医者さんに行って注射をしてもらうよ」という言い方を
する方がまだいると聞きます。悲しいことです。
3)こどもと話す時はできるだけこども目線で!
しゃがんでみて下さい。物の見え方が違います。特に道で車が近づいて来る時に、
実際より遠くに見えることが知られています